emorin1857’s diary

今の世の中に憤りを感じるサラリーマン(女)の心の叫び

一億総労働マシーンと化した日本人よ、もう一度「アンパンマンのマーチ」を聞くのだ


“何のために生まれて 何をして生きるのか
こたえられないなんて そんなのは いやだ


何が君のしあわせ? 何をして喜ぶ?
わからないままおわる そんなのは いやだ!”

 


今のサラリーマンで、この問いにこたえられる人間はどのくらいいるのだろうか。


これは「アンパンマンのマーチ」の一節である。
誰もがきっと、子どもの頃見ていたアンパンマン。この歌だって、誰しもが聞いたことがあり、誰しもが歌えるだろう。


しかし、この歌詞の意味を深く考えたことがある人は案外少ないのかもしれない。

 

私自身はもちろん、この歌の背景には作詞者であるやなせたかし氏が、特攻で亡くなられたやなせ氏の弟のために作られたという説や、この歌にやなせ氏の考える「正義」の意味が詰まっているという説は知っている。
その背景を知り、この歌を聴いてこそ、この歌の本当の意味を感じることができると思う。


だが歌というものは、もちろん背景となる出来事は事実として存在するのだが、聞き手によって意味が無限に広がるものであり、それこそが歌の素晴らしさだと思う。


自分はこの歌によって、何度も励まされてきた。生きることが辛くなったとき、なぜ生きているのかがわからなくなったとき、この歌の歌詞を聞いて、自分を奮い立たせてきた。

覚悟を持って何かを成し遂げようと思う時、この歌の真価がわかる。


辛い時も夢を忘れない。
涙はこぼしてしまうけど、この国のため、まだ見ぬ未来の子どもたちのため、恐れず進まなければならない。
この歌の歌詞の1つ1つを噛み締めながら聞くと、そんな風に思える。


昨日うちの会社のお偉いさんが、「若い人はすぐ辞めてしまう。みんな夢や希望を持って入社してくるからな」と言っていた。
仕事に対して、夢を持ってはいけないのか。将来に希望を持ってはいけないのか。
夢も希望も持てないことを、誰がやりたいと思うのだろうか。


だがきっと、そう言うお偉いさんたちも、昔はきっと同じように夢や希望を持っていたのだと思う。それが会社に搾取され、熱い想いを失い、労働の奴隷と化し、いつしかマシーンになっていく。凄まじい労働時間で拘束し、プライベートを奪うだけでなく、思考する時間や力も蝕んでいく。会社にしか自分の居場所はなくなり、会社での自分が、自分の全てになる。非常によくできた、そしてまた、非常に恐ろしいシステムである。

 

この悪循環はいつまで続くのだろうか?

この哀れな悲しみの連鎖を断ち切ることは、できないのだろうか。

夢も希望も持てない国で、未来ある者たちは育たない。


一億総労働マシーンと化した日本人よ、もう一度「アンパンマンのマーチ」を聞いてはくれないか。 


“何のために生まれて、何のために生きるのか。”


この問いに、あなたはこたえられるか。

今一度、胸に手を当てて考えてみてほしい。
 

 


アンパンマンのマーチの歌詞↓↓
http://j-lyric.net/artist/a04df05/l0148a0.html


オススメのアンパンマンのマーチ↓↓

https://youtu.be/U9AaelItTjs